幼少期にこそ必要な本当の教育とは、単に決まったものを覚える、決められたとおりの理論を理解する、そんな単純な学問教育ではなく、その前の人の芯・核と言ったものを正しく育むことが、最も重要だと考えています。まさに「人格をつくること」です。

私たちが子ども達に学んで欲しいと思っているのは、決して表面（形だけ）の勉強ではなく、「学ぶことの大事さ」「勉強の仕方」「興味・関心を持つ心」や、「頑張って続ける努力」、「みんなと協力して進めること」、また、「友達・年下・年上の友達との関わり」を通して、「人の気持ちを見る力」を身に付けて欲しいと思っているのです。

単なる勝手気ままや、自分の好きなものだけやる、というような行為を「個性」という便利な言葉で片付けず、まさにその子どもの持っている「真の個性」をつくり上げていくために、いろんな経験をさせるという教育観で運営していきます。

時には友達同士のケンカや、ちょっとした争いごと、もしかしたらイジメなども起こりうると考えていますが、私たちは、そういった経験も幼少期だからこそ必要と考え、単に障害や外的要因を排除するのではなくて、自分で解決していく力を身に付けていくことの方が大事だと考えています。
イジメっ子を正すことももちろん大事ですが、イジメられない強い子・イジメられない好かれる子に育て、全ての困難を自分の力で解決していく、強い心を身に付けさせることの方が大事、と考えています。風邪をひいたり、病気になるから雑菌・ばい菌を排除するよりも、体に免疫力を付けて強い体をつくるのです。

子ども達の未来はこれから長く続きます。
「逆境」もあれば「チャンス」もたくさんあります。
逆境にもめげない、強い心を持った子に育て、逆境を学びの機会とし、そして「チャンス」をつかめるだけの基礎的能力、強い精神力、体を守り様々な運動に対する体幹の力、適応力の高さをまず身に付けることが、この時期に最も重要なものだと考えています。

何事にも興味を持ち、関心を持ち、人と協力することができ、人と関わる力を持ち、何事にも挑戦する気持ち、あきらめない心を身に付けさせることで、これからの長い未来に向けて、子ども達の可能性を拡げてあげたいと考えています。